デジタルの世界において年々ユーザビリティやユーザーエクスペリアンスが大切になってきているように感じます。またこれらの質を上げるためにデザイン思考や今回紹介するHCDの理解を深めることも有効に感じています。
HCD(人間中心設計)はユーザビリティ、ユーザーエクスペリアンス、デザイン思考3つの基盤にある考え方です。HCDの理解を深かめることで、使いやすく、快適で最適なビジュアルを顧客に提供し、より質の高いサービスを提供できると思います。
今回はHCDの入門として書き残したいと思います。
目次
HCDの原則
人間中心設計の国際規格「ISO9241-210:2010」にはHCDの6つのプロセスが定められています。
1.ユーザー、タスク、環境の明確な理解に基づいたデザイン
2.デザインと開発全体へのユーザー参加
3.ユーザー中心の評価によるデザインの実施と洗練
4.プロセスの繰り返し
5.ユーザー体験(UX)全体に取り組むデザイン
6.学際的なスキル・視点を含むデザインチーム引用元
https://www.slideshare.net/masaya0730/iso92412102010
1~3までのプロセスをユーザー視点、参加、評価で行い
そのプロセスを繰り返すことでよりユーザーの満足度の向上を目指しています。
HCDのサイクル
HCDには4つのサイクルがあります
01. ユーザー調査 利用の状況の把握と明示
まずはユーザー調査を行い、ユーザーの利用実態を把握します。
主な手法として、アンケートやインタビュー、データ収集があります。
予算やリソース様々な調査を実施できます
・フィールドワーク、エスノグラフィ
▼参考
02. ユーザーの要求事項の明示
次に調査で得られた情報からユーザーが求めていることをニーズを定義します。
主な手法としてペルソナやカスタマージャーニーマップ、設計があります。
・GTA法
03. ユーザーの要求事項を満足させる設計による解決策の作成
目標達成に向けた案をプロトタイプによって視覚化します。
主な手法としてワイヤーフレームやデザインなどがあります。
・プロトタイピング
04、設計の評価
設計の評価を行いFBを受けて改善していきます。
この評価を行うのは専門家、もしくはユーザーになります。
・ヒューリスティック評価、認知的ウォークスルー
▼参考
UXとHCDの違い
HCDはUXの一部でありその根底になるものです。
HCDの理解を深めることでUXの向上に繋がります。
まとめ
今回は入門として大まかにHCDについて書きましたがそれぞれのプロセスにも有用な手法が沢山あります。
webデザイナーやワイヤーフレームを作る方にとってはとても効果的な分野だと思いました。
下記の本から読んでみるのがおすすめです。