本書はweb界隈の方なら一度は耳にした事がある面白法人カヤックCEOの柳澤さんが書かれています。
カヤックといえば鎌倉に支社を置いていて、旅する支社という制度で支社を転々としたりユニークな制度で度々働き方が話題になります。
カヤックが考える「リビングシフト」を元に現代とこれからの働き方、働く場所や地域とコミニュティについて語られていて、
なんとなく僕らを取り巻いている環境を言語化してくれる点から腑に落ちる事が多く、これからの働き方を改めて考えるのに最適な一冊でした。
■本書はこんな方にお勧め
・移住を考えている都内のリモートワーカー
・新しい生活スタイル、働き方に興味のある方
・地域やコミュニティに興味がある方
■リビングシフトとは
現在インターネットの進化により、特にweb系の方は場所を問わず働くとができるようになりました。
これによりワークスタイルはもちろん、住む場所のみならず、どうやって暮らしていきたいかなどの*パラダイムが大きく変わってきています。
このことをカヤックでは「リビングシフト(住み方の変化)」と呼んでいるようです。
パラダイム=ある時代において当たり前である考え方や捉え方の事
■リモートワークの増加 | 場所という制約からの解放
ヤフージャパンでは「どこでもオフィス」という制度が導入され、リクルートでは上限日数のないリモートワークが導入され、
オンラインアシスタントサービスを提供する「キャスター」では出社の義務がないそうです。
また、今では移動も便利かつコストも下がりつつあるため、リビングシフトが加速しているとのこと。
■それでもカヤックがフルリモートにしない理由
リビングシフトという考え方を持っているカヤックはどこでも好きな場所で働く事を今でも掲げ、花粉症のひどい社員が春に北海道に移動するなど自然に発生するそうです。
現代はネット環境があればどこでも仕事ができるし、なんならフリーランスにも簡単になれます。
そんな中わざわざ組織に属し仕事をする理由、それは「この人と一緒に仕事がしたい」と思う人と仕事するためで、その方が楽しいし成長が早いと書かれています。
だからむしろ会社に来るのが楽しくしているようです。
僕自身も単にスキルを磨くだけでなく、できれば楽しい感覚も持ちつつしっかり成長できる事を望んでいるので、そういった体験は確かにフルリモートだけでは得にくいと感じました。
この人と一緒に仕事がしたい、この感覚はすごい大切だなと思いました。